旧村山家 蔵工事日誌⑦
足場が架かり左官工事が始まりました。
寒い時期で多少不安ですが工期が決まっているので仕方ありません…。
土蔵北東の1階から2階までの縦長の窓もだいぶ出来てきたようです。
どんな窓になるか足場が取れるのが楽しみですね。
傷んだ漆喰を剥がしたりひび割れた部分や欠損した部分を左官で補修復元していきます。
軒裏もだいぶ剥がれていたで下地から修理しています。
腰の部分は焼き杉板という杉板の表面を焼いた昔ながらの材料を張っていきます。表面が炭化することで耐候性がアップする日本の伝統的構法です。雨がかりで土壁を保護する役割があります。
焼杉板張りは煤で鼻の中や服の中まで真っ黒になってしまうので大工さんに嫌われる仕事です。最近では炭化した部分をブラシで取ったものや表面を塗装コーティングしたものが流通していますが、やはり昔ながらのモコモコ炭化した表面のものが耐候性もよく見た目も私は好きです。
漆喰の白と焼杉板の黒のコントラストが綺麗に出るのが楽しみです。